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Text
Interview
存在と不在
牧口英樹×村上由鶴インタビュー
2023.11.13
#interview, #Hideki Makiguchi, #photography
被写体は真ん中に「ある」
―牧口さんの写真を拝見して、アニメや映画の背景画のように、人やキャラクターが活動するための場や背景だけがあるという感じがしました。テキストでは、「存在」という言葉をよく使っていらっしゃいますが、「不在」と言ってもよいのではないかと感じました。
牧口:「不在」というのは、「そこにあるべきものがない」と感じることですよね。つまりそこに何かが「ある」と認識していなければ、「ない」とは感じないはずです。僕は「ある」を写真に撮っています。でもそれはどこにも写っていません。なので「そこにあるべきものがない」という印象を受けるのだと思います。