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Essay

タレルの家、意識の園。

Series Essay
『風景でいよう/Scenic World』 #3

#Scenic World, #writing

夕暮れの光、冬の光、オランダの光、1985年の光。場所や環境が違えば、光は全く違った姿を見せる。その瞬間にしか出会えない光があって、それをどうにかとらえようとするのが写真という行為なのだろうが、ただ光ということだけでは言い足りぬ何かがそこにはあって、それを探るためには、写真が生まれた時点にまで遡る必要があった。


1839年1月31日、イギリスのケンブリッジでW・H・F・タルボットがネガ・ポジ・プロセスによる写真術を完成させたが、この時、タルボットは自らの発明を「影をとめる美術」と名付けた。

(『アメリカンイメージ』伊藤俊治)