アフォーダンスの効用 (ききめ)

 

 

Talk,Workshop&Showcase :

アフォーダンスの効用 (ききめ)

 

杉山至 (舞台美術家)、白井剛 (振付家・ダンサー)

at VACANT/1F&2F

 

 

アフォーダンスとは「環境が動物に提供する意味や価値」のことである。

動物と環境の関係から知覚について研究した、生態心理学者のジェームス・J・ギブソンが作った言葉だ。

 

現在、僕らの世界は著しく発達している。スマートフォンが普及し、いつでも、どこにいても、誰かと連絡を取ったり、買い物したり、動画や音楽を楽しんだりできる。一日中ベッドの上で過ごしたって不自由しない。ポケモンGOでは、ついに現実世界とゲームの世界が交わったし、VRでは僕らの方がヴァーチャルな世界に頭を突っ込んで、あんなことやこんなことをやり始めている。もはやAIやIoTが導入された機械達に細かい指示は不要だ。まるでSF映画を目指すかのように世界がアップデートされ続けている。そういった技術革新がもたらす変化は歓迎すべきことなのだろう。

 

しかし、と思った方はいないだろうか。台風が来る前の、湿っぽい風に吹かれた時のような、胸騒ぎを感じてはいないだろうか。

次から次へと押し寄せる情報テクノロジーの波に溺れそうになってはいないだろうか?

 

今だからこそ、環境とヒトの関係を見つめ直したいと思う。

僕らは、僕らの体は、生まれてから死ぬまで、環境に包まれ続けているのだから。

 

本企画ではアフォーダンスを入り口として、環境とヒトの関係性へ多角的に光を当てるため、座談会と二つの体験型ワークショップ、そしてショーケース&トークを相互に関連付けながら実施する。あなたと環境との関係を深く結び直す一助となれることを願っている。

 

UPDATED 09/24 ※杉山至スペシャル・インタビュー

 

UPDATED 10/25 ※白井剛スペシャル・インタビュー

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第1部 イントロダクション・トーク

2018.10.13 sat  OPEN 18:30 / START 19:00 / CLOSE 20:30

ゲスト:杉山至 (舞台美術家)、白井剛 (振付家・ダンサー)、小林勇輝 (芸術家・パフォーマンスアーティスト)

TICKET:Adv    ¥2,000 (1ドリンク込み)

                Door  ¥2,300 (1ドリンク込み)

 

 

私たちは、それぞれが、ぞれぞれの仕方で環境と関係を結んでいる。

環境の中で行動し、影響を受けては、また歩き出す。

 

アーティストは、創作現場ではもちろんのこと、日常生活においても、職能的視座で世界を見ています。

舞台美術家は日常風景に舞台空間を見出し、振付家は日常風景にダンスを発見しています。

1本の電信柱は十分に演劇的であるし、カラスの鳴き声は誰かを踊らせる(かもしれません)。

 

果たして、私たちと環境はどのような関係にあるのでしょうか。

「アフォーダンス」(=環境の持つ意味や価値)をキーワードにパフォーミングアーツに携わるアーティスト達の語り合いを通して、その手掛かりを得たいと考えています。

 

 Reserve 

 

<チケットの購入について>

事前予約の締め切りは、10月12日 (金) の 24:00 までとさせて頂きます。

また、チケット購入後のキャンセルは承っておりませんので、予めご了承下さいませ。

 

 

※イントロダクショントークにご登壇頂きます小林勇輝氏はDance New Air2018の参加アーティストです。

同会場にて10月7日(日)~14日(日)まで展覧会:「Life of Athletics」を開催いたします。

また、10月8日(月)~10日(水)に「Chromosome」を上演いたします。

 

詳細は Dance New Air 2018 のウェブサイトをご覧ください。

 

 

 

第2部 セノグラフィワークショップ

2018.10.18 thu -10.31 wed   (全6回)

 

現代演劇を牽引し続ける劇団「青年団」の舞台美術家、杉山至。

近年は「地点」「サンプル」等の現代演劇から、「平山素子」「白井剛」等のダンス作品、

2.5次元ミュージカル「テニスの王子様」まで、幅広い分野で舞台空間を創り続けています。

 

6日間のワークショップでは、杉山至と共に舞台空間を創作していただきます。

テーマは「アフォーダンス」と「原宿」。

創作していただいた舞台空間は同時開催のダンスワークショップで使用され、ショーケースでは一般公開されます。

振付家とのミーティング、原宿の街並みの観察、舞台美術の思想や背景に関するレクチャー、オブジェクトの試作、建て込み等、

舞台美術家と共に一連の創作プロセスを体感できる貴重な機会となります。

→杉山至スペシャル・インタビュー

 

 

10.18 (木)   20:00〜22:00

10.21 (日)   13:00〜18:00

10.24 (水)   19:00〜22:00

10.27 (土)   13:00〜18:00

10.29 (月)   19:00〜22:00

10.31 (水)   19:00〜22:00  (13:00より随時参加)

 

 

〈受講料金〉¥25,000(税込)

※受講料はワークショップ初日にお支払い頂きます(現金のみ)。領収書の発行が可能です。

 

〈定員〉15名 (先着順のため、定員に達し次第終了とさせて頂きます。)

 

<応募資格>

ワークショップの6日間全てに参加可能な方。(ご事情により、全日程の参加が難しい方はご相談ください。)

舞台美術および空間とヒトの関係性に関心のある方、杉山至と6日間で舞台空間を創り上げるプロジェクトに参加されたい方。

年齢や経験、職業は問いません。

 

<応募方法>

応募〆切:10月14日(日) まで

応募宛先:contact@vacant.vc

件名を「セノグラフィワークショップ参加申込」とし、下記情報を記載の上、お送りください。
1.氏名 2.メールアドレス 3.電話番号 4.ご職業 5.応募理由

 

 

 

第3部 ダンスワークショップ ※定員に達しましたので、参加者募集を終了いたしました。

2018.10.18 thu - 11.3 sat    全8回  (内ショーケース2回)

 

 

物体・音・光と身体とが繊細に交わるダンスで、時空間を生成する振付家、白井剛。

知的で美しく、どこかユーモラスなダンス作品は高い評価を受けており、2000年には国際的な振付家の登竜門である「バニョレ国際振付家賞」受賞。

現在は自身の創作活動に加えて、国内外において音楽家や美術家、メディアアーティストなど、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多数行なっています。

 

参加者は6日間のワークショップを経て、計2回のショーケースにご出演いただきます。

ワークショップでは、「アフォーダンス」「原宿」「人間工学の反転」等をキーワードに、身体感覚や触覚をはじめとする知覚を繊細に観察しつつ、

ムーブメントを発展させていきます。

ショーケースでは、セノグラフィワークショップで制作された舞台空間を使用し、照明家、音楽家、そして白井剛と共にパフォーマンスをしていただきます。

 

ご自身の身体と環境を深く味わいながら、第一線で活躍するアーティスト達と共に過ごす、刺激と発見に満ちた8日間にぜひご参加ください。

 

 

10.18 (木)  20:00-22:00

10.21 (日)  13:00-18:00

10.24 (水)  19:00-22:00

10.25 (木)  19:00-22:00

10.30 (火)  19:00-22:00  (※20:00-21:00 公開リハーサル)

11.1   (木)  17:00-22:00

11.2   (金)  13:00 リハーサル開始予定    (※19:30〜21:00ショーケース&トーク)

11.3   (土)  10:00 リハーサル開始予定    (※16:00〜17:30ショーケース&トーク)

 

〈受講料金〉¥35,000(税込)

※受講料はワークショップ初日にお支払い頂きます(現金のみ)。領収書の発行が可能です。

 

〈定員〉12名 (先着順のため、定員に達し次第終了とさせて頂きます。)

 

<応募資格>

ワークショップからショーケースまでの8日間全てに参加可能な方。(ご事情により、全日程の参加が難しい方はご相談ください。)

身体表現および空間とヒトの関係性に関心のある方、白井剛と共に8日間で創り上げるダンスショーケースに参加されたい方。

年齢や経験、職業は問いません。

 

<応募方法>

応募〆切:9月30日(日) まで

応募宛先:contact@vacant.vc

件名を「ダンスワークショップ参加申込」とし、下記情報を記載の上、お送りください。
1.氏名 2.メールアドレス 3.電話番号 4.ご職業 5.応募理由

 

 

 

第4部 ショーケース&トーク

2018.11.02 fri    OPEN 19:00 / START 19:30 / CLOSE 21:00

          11.03 sat     OPEN 15:30 / START 16:00 / CLOSE 17:30

TICKET: Adv   ¥3,500 (1ドリンク込み)

              Door  ¥4,000 (1ドリンク込み)

 

セノグラフィワークショップ参加者と杉山至が創り上げた舞台空間に、照明家・岡野昌代と音楽家・スカンクが加わり、

ダンスワークショップ参加者と白井剛が踊ります。

 

VACANTの特徴的な建築空間に有機的なダンスが生成される瞬間をお見逃しなく!

 

ショーケース後には、講師・参加者を交えたトークを実施。

「アフォーダンスの効用」各企画を振り返り、環境とヒトの関係について、あらためて語り合います。

 

 

<Peatixでのご予約>

 Reserve    11月2日(金) 11月3日(土)

 

<Quartet-onlineでのご予約>

 Reserve   リンク先にてご希望の日程をご選択ください。

 

※チケットの購入について

事前予約の締め切りは、イベント開催日の前日24:00 までとさせて頂きます。

また、チケット購入後のキャンセルは承っておりませんので、予めご了承下さいませ。

 

 

 

講師コメント

 

Scenography (セノグラフィー )

日本語では舞台美術と訳されるがこの言葉の本来の意味は広く深い。

Scene(シーン)+Graphic(グラフィック)。

劇的なシーンだけでなく、日常に潜む何気ない一瞬も含めそれを

グラフィック(視覚、文字、形等)に表現するということ。

 

~朝起きて挨拶をする。ドアを開けると風が昨日とは違う。

今日はなんだか帰り道の月がとても美しい。~

 

日常を様々なシーンの連続として捉えてみる。

そこでは人と環境が交わり、毎日様々な物語が生成しては消えている。

 

セノグラフィー の視点で私たちを取り巻く世界を覗いてみる。

そこには、古くて新しくて素敵な発見がゴロゴロしているはずだ。

 

〈杉山至/舞台美術家/セノグラフィワークショップ講師)

 

 

 

アフォーダンスという考え方は(まだまだ自分も勉強中ですが)ダンスにとって、あるいはこの世界とそこに生きているものにとって、たくさんのことを気づかせてくれます。

 

ヒトは動くことによって環境を把握し、同時に己のカラダを把握する。カラダが傾けばその身を取り囲む周囲も傾く。視覚だけでなく足の裏の触覚や各所の筋力のバランス、骨や内臓にかかる重力の変化、音の聞こえ方、 空気の流れ、などなど、些細な動き一つに無限の情報が飛び交い複雑に関係しあう。

 

普段我々はそれを頭で考えるまでもなくいっぺんに感じとって処理しているけれど、そう考えると例えば「一歩踏みだす」という行為はなんと劇的な変化を環境とカラダにもたらしていることだろうと驚く。

 

世界と対面した時(例えばテーブルに置かれたグラスを見た時)、次の行動に移る以前にそこには多様な可能性が生まれている。一つの選択をするとまた次の無限が開け、そうして常に世界も動き滑り続けている。

 

その刹那にヒトは初めて世界を垣間見る。世界とヒトの間で揺れ動き立ちのぼる陽炎のような、その可能性こそが世界と呼ぶものであり己と呼ぶもの。豊穣で不思議な現実というもの。

 

〈白井剛/振付家・ダンサー/ダンスワークショップ講師〉

 

 

 

<PROFILE>

 

 

 

杉山至(すぎやま・いたる)

国際基督教大学卒。在学中より劇団青年団(平田オリザ主宰)に参加。2001年度文化庁芸術家在外研修員と してイタリアにて研修。近年は演劇で は青年団、地点、サンプル、風琴工房、城山羊の会、東京タンバリン、てがみ座、ダンスではダンスシアターLUDENS、平山素子、MOKK、 白井 剛、森川弘和、またミュージカル・テニスの王子様、オペラでは日生オペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョバンニ』、ドイツ・ハンブルク劇場主催『海、静かな海』の舞台美術を手掛る。舞台美術ワークショップも多数開催している。また、近年は劇場等 のリノベーションも手がけている。劇団地点『るつぼ』にてカイロ国際演劇祭ベストセノグラフィーアワード2006受賞。第21回読売演劇大賞・最優秀スタッフ賞受賞(2014年)。 桜美林大学、四国学院大学、京都造形芸大 非常勤講師、舞台美術研究工房・六尺堂ディレクター、NPO法人S.A.I.理事、二級建築士。

 

 

 

 

 

 

 

 白井剛(しらい・つよし)

大学時代、工学部にてデザインを学びながら並行してダンス・パフォーマンス・映像等の活動を始める。1998年「study of live works発条ト(ばねと)」を設立。2000年、演出/振付/映像/出演した作品がコンテンポラリーダンスの振付家の国際的登竜門として知られるフランスのバニョレ国際振付賞を受賞。以後国内外にて作品を製作・発表。2006年より活動単位「AbsT」を設定し作品ごとに形態を変えながら活動を行う。

物質・音・光・言葉など様々な対象と交感する視点と独自の身体性、精緻な時間/空間構成が評価され、音楽家やメディアアーティストなど異分野とのコラボレーション製作や、ダンサーとしての客演も企画される。

[受賞歴]

バニョレ国際振付賞(’00)、舞踊批評家協会賞('05)、トヨタコレオグラフィーアワード次代を担う振付家賞(’06)、日本ダンスフォーラム賞(’06/’11)、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品選出(’11)、シンガポール“Straits Times” 紙が選ぶ「2015 Best Arts」ダンス部門選出(’15)。

 

 

 

 小林勇輝(こばやし・ゆうき)

1990年東京生まれ。2008年 ハワイ州立大学付属カピオラニコミュニティーカレッジ、アート専攻。2010 年に渡英。2014年ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ学位課程卒業後、日本人として初めてロイヤル・カレッジ・オブ・アート、パフォーマンス科に入学、2016年修士号終了。2015年 White Cube Gallery, London にて Fluxus event scores を再演、ブリュッセルにて個展 New Gender Bending Strawberry、パリSlick Art Fair 2015。2016年 ダダ100周年フェスティバル (Spiral)、共に行動する(ASAKUSA)。2017年 ヨコハマ・パラトリエンナーレ 2017。Perform 2017 ソウル(ArtSonje)。「The sportsman and performance artist Yuki Kobayashi on gender, identity and being naked」DAZED 掲載。自身の身体を中性的な立体物として用い、性や障害、人種的な固定観念に問いけ、自由と平等の不確かな社会コードを疑い人間の存在意義を探るパフォーマンス作品を中心に多数発表。2018年 現在ドイツ Bundeskunsthalle にて Marina Abramović による回顧展 ”The Cleaner” にパフォーマーとして選出される。

photo by Yuichiro Noda

 

 

岡野昌代(おかの・まさよ)

(有)ピコレ所属。飴屋法水による「東京グランギニョル」劇団員として参加。その後、演劇、ダンス、パフォーマンス、音楽ライブ等ジャンルを問わず明りを作り続けている。

 

 

SKANK/スカンク(音楽家)

05年より振付家、映像作家、音楽家によるパフォーミングアーツカンパニー"Nibroll"に参加。個人的な活動も精力的に行っており、自身のユニット"MEXI"では形態を定めず都内を中心に活動、多くのミュージシャンや美術、写真など他ジャンルのアーティストとも積極的にセッションしている。また多くの身体表現の舞台にも楽曲の提供、演奏を国内外でしており09年より劇団"指輪ホテル"の 作品に楽曲の制作だけでなく出演もしている。他にも循環プロジェクト(エイブルアート参加事業)では音楽のナビゲーターを務め、美術家、アニメーターとの共同プロジェクト「words factry」の共同制作に参加。映画音楽の担当("杉田協士"監督作『ひかりの歌』2017 東京国際映画祭、2018 全州国際映画祭招待作品など)。2015年より「音楽家によるインスタレーション」シリーズとして個展をスタート(2015『skin, sensor, filter』2016『ふ・ざい a bs en t』2017『...missing...』)。2018年にはチェンマイのMAI SPACEギャラリーとMAIIAM現代美術館が連動する個展とパフォーマンスをダンサーと共同制作、上演(2018『...A...ALL...』)するなど活動の幅を広げている。

 

 

企画:吉田拓、黒瀧保士、黒木小菜美

主催:VACANT

協力:Dance New Air 2018

 

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