VERTIGO めまい

 

Installation&Performance:

VERTIGO めまい

情報化社会において「個人を取り戻すこと」にまつわる模索

森山未來×KAITO SAKUMA a.k.a BATIC×岩本幸一郎

 

2019.09.06 fri /07 sat  (各回19:00開場)
at VACANT/2F

新しい聴覚体験を追求する音楽作家のKAITO SAKUMA a.k.a BATIC、歴史的な現像技法の更新に挑む写真家の岩本幸一郎が創造する二夜限りの体感型インスタレーション空間で、多彩な表現の世界を自在に横断し続ける森山未來がパフォーマンス。 直感でつながった三者の、実験的なコラボレーションが実現します。

 

自分だけを愛し続け、そこから脱却することなく身を滅ぼしたギリシャ神話における少年、ナルキッソス。もし彼が、水面に映る“像”は単なる自分の顔に過ぎないと気づいたとしたら、自分自身を愛し続けたまま生きながらえることができたのだろうか?

 

「ナルシシズム (自己陶酔、自己愛) 」の語源であるギリシャ神話の美青年「ナルキッソス」と、そのナル キッソスに思いを寄せる妖精の「エーコー」。彼女は肉体を失い、他者の声を繰り返すこと (エコー) のみを許された声だけの存在。ある日、ナルキッソスは水鏡に映る自分の姿に恋をし、自分だと気付かぬまま愛の言葉をかけ続け、その言葉はエーコーによってあたかも水面に映る彼自身が返答しているかのように虚しく響き渡ります。そんな問答の末、ナルキッソスはその場から離れられなくなり、満たされない思いにやつれ果てて身を滅ぼしてしまいます。

 

今回のインスタレーションとパフォーマンスは、この「ナルキッソス」の物語から着想をえた、観客と一体となって体感する実験空間であり、現代における自己愛のあり方を問いかけるものです。水鏡に見立てた空間中央の構造物から聞こえてくるのは、自分の声なのか、それとも他者の声なのか、それ以外なのか。この構造物に身体を寄せることで、身体内に響く音は聴覚を超えた強烈なメッセージとして脳に伝わります。

 

《VERTIGO》において聴覚するもの、視覚するもの、それらは、現代におけるさまざまなメディアを通じた情報のメタファーとしてとらえています。誰しもが発信者にもなることができ、また、リアルタイムで受信できる現在において、見たり、聞こえてきたりするものは、自分なのか他者なのか、判別がつきにくいものになってはいないでしょうか。


アメリカの大統領選で話題になったSNSをつかったプロパガンダなど、近年、人々の無意識への刷り込みや、考えがコントロールされる危険性が広がっているように感じられます。このような時代に、いつか、自分の信じていたものすべてに懐疑的になってしまう——私たちはこれを“めまい”と呼びます ——タイミングが訪れてしまうのではないか?初の三者共作となるインスタレーションとパフォーマンスを通して、現代社会における自己愛のあり方をめぐりながら、この自己問答の先にある世界を模索 していきます。

 

 

 

【公演日時】
① 2019年 9月6日 (金)  19:00 開場、20:00 パフォーマンス開始
② 2019年 9月7日 (土)  19:00 開場、20:00 パフォーマンス開始

 

※各回定員50名、完全招待制

※本公演は一般チケット販売はせず、ご招待客様と一般抽選枠のみのご案内となります。

 

 

【タイムテーブル】
● 19:00〜20:00 体感型インスタレーション

※10〜15 分でご覧いただける内容です
※ウェルカムドリンクをご用意しております

 

● 20:00〜 パフォーマンス
※ライブパフォーマンス(20 分間予定)を公演

 

● 20:30〜 アフターパーティ

 

 

 

【クレジット】

 

企画・構成:森山未來、KAITO SAKUMA a.k.a BATIC、岩本幸一郎

 

パフォーマンス:森山未來

サウンドデザイン:KAITO SAKUMA a.k.a BATIC

写真:岩本幸一郎

 

ヘア&メイク:須賀元子

衣装:後藤愼平 (M A S U)

パブリシティ:山口達也、志賀光
美術協力:河内崇
機材協力:BoCo株式会社

 

SPECIAL THANKS:黒瀧保士 (VACANT)

 

 

【問い合わせ先】
information.vertigo@gmail.com

 

 

 

 

<プロフィール>

 

森山未來 MIRAI MORIYAMA

1984年、兵庫県生まれ。演劇、映像、パフォーミングアーツといったカテゴライズに縛られない表現者として活躍。2013年には文化庁文化交流使としてイスラエルに1年間滞在、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラックダンスカンパニーを拠点にヨーロッパ諸国にて活動。 待機作として、Bunkamuraシアターコクーンにて「オイディプス」(演出:マシュー・ダンスター)、横浜赤レンガ倉庫1号館にて、辻本知彦とのユニット「きゅうかくうしお」による新作公演「素晴らしい偶然をちらして」などがある。第40回日本アカデミー賞助演男優賞受賞。第10回日本ダンスフォーラム賞2015受賞。miraimoriyama.com

Photo by Takeshi Miyamoto

 

 

KAITO SAKUMA a.k.a BATIC

1992年生まれ。サウンドデザイナーとして、インスタレーション、広告分野、ショー、空間演出などさまざまな分野で活動。「身体で聞く記憶」をコンセプトに掲げ、ベースとなる認知科学のアプローチに基づいた作曲や音響空間のデザインを行っている。近年は特に、振動や骨伝導をモチーフに作品制作を行う。直近のワークでは、Amazon Fashion Week Tokyo 2018でのLAUTASHIのインスタレーション音響演出、2019 Media Ambition Tokyoでの kushino masaya 、スプツニ子とコラボした指向性スピーカーを使った作品で有名。

www.instagram.com/batic909/

 

岩本幸一郎 KOICHIRO IWAMOTO
1992年、福岡県生まれ。写真家。2015年から写真家・平間至のもとでインターンをしたのち、文化出版局写真部を経て2018年に独立。 以後、『Them magazine』や『i-D Japan』などのファッションメディア、BEAMS HARAJYUKUのキャンペーンや新鋭ファッションブランド sugarhill など数々のビジュアルを手掛ける一方、独自の感性を活かした写真作品を発表している。近年の展示は、 「Like a virgin」(会場:mahika mano、2016)、「ULTRAC」(会場:ambivalence、2018)、「isolation」(音楽:KAITO SAKUMA a.k.a BATIC、会場:CLASS、2019) 。

            www.instagram.com/iwamoto_koichiro/

 

 

 

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