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後現代|POST GENDAI




ファッションは「流行」という言葉に翻訳されています。しかし、ファッションはそれだけを意味する言葉でしょうか?


ファッションとは、歴史を通して、人間の装いや振る舞い、「その人」の所属するコミュニティやヒエラルキーを象徴する「記号」です。現代ファッションにおいては、作り手(デザイナー、アーキテクトなどを含む)が、この性質を利用し、時代に応じた社会のムーヴメントにあわせ、新しい言語としてのスタイルを創り、発展させていきました。ファッションが社会のルールや常識に組み込まれていけばいくほど、作り手はそのルールをハックすることで強いクリエーションを生み出しています。


同時にファッションは、「未開の地」や「ストリート」の「スタイル」や「言語」がパリを中心とするヨーロッパで咀嚼され、発展してきた側面もあります。作り手によって狩猟され、提案された新しいスタイルやモノはマーケットで次々に咀嚼され、ラグジュアリーファッションの中へと吸収され、大衆化されてきました。


現代における「ストリート」のイメージとは何でしょうか? 世界を眺めてみた上で、アジアからは何を発信していけばよいのでしょうか?このような問いについても考えながら、一般概念にとらわれることなく、幅広い社会現象としてのファッションを見ていきたいと思います。


また、インターネット誕生以後、個々人が発信した情報が可視化され、スタイルがファッションの枠組みの外へ侵み出してきています。たとえば、ソーシャルメディアにおいて誰をフォローしているか、どのような言説を行っているかということも、その人を表すファッションアイテムとなりました。このような側面についても併せて考えると、ファッションとは、「人とその装いや振る舞いの様相そのもの」であり、「様装」という言葉が適しているかもしれません。


会では、HOW TOを話すというより、ファッションの歴史を振り返りながら、現代社会において、ファッションとその界隈でどのような現象が起きているのかを連続してレクチャーし、今後どのようなクリエーションに可能性があるかについて、批評的視点で考える機会としていく予定です。


参考文書

·『ファッション、離散化される人間の様装』(EKRITS) / http://ekrits.jp/2016/10/2148/

·『知識としてのファッション- ALIE WEAVERという人物について』(ミシマ社)/ https://www.mishimaga.com/books/imawoaruku/000471.html

·『EVERY ONE IS IN NEED OF A DARK SPACE AGAIN / まだ暗い裏通りを探して』(FREE MAGAZINE)/ http://freemagazine.jp/everyone-is-in-need-of-a-dark-space-again/



小石祐介

クリエイティヴディレクター。株式会社クラインシュタイン代表。

東京大学工学部卒業後、コムデギャルソンを経て、現在は国内外のブランドのプロデュースやリブランディング、デザイン、コンサルティングなどを行っている。また、現代アートとファッションをつなぐプロジェクトやキュレーション、アーティストとしての創作、評論・執筆活動を行っている。

コム デ ギャルソン在籍時のプロジェクトとしては、荒川修作+MADELINE GINSが主宰するREVERSIBLE DESTINY FOUNDATIONによる『BIOTOPOLOGICAL SCALE-JUGGLING ESCALATOR』(DOVER STREET MARKET NEW YORK内, 2013年)など。2017年8月には、70年代のイギリスのパンクカルチャーの先駆けであるJOHN DOVE AND MOLLY WHITEによる日本初の個展『SENSIBILITY AND WONDER』(DIESEL ART GALLERY)のキュレーションを行った。2018年6月には、クラインシュタインがキュレーションを行った展覧会『BEING AND TIME』にて、写真家のJÖRGEN AXELVALL、濱田大輔とともに作品を発表した。kleinstein.com​



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